古代から石を「聖なるもの」として斎き祀った遺跡がいたるところにあることから分かるように、日本人は神代の昔から「石」に霊が宿ると考えてきました。また「石」は永遠の象徴でもあるのです。子孫が累々と受け継がれ先祖の霊が永遠に供養されることを願い「石」のお墓を作るのです。民俗学的にはお墓の起源は「石」で死者がよみがえらないように重りの役目をしていたという説が一般的でしたが、いくつかの事例により決して先祖を粗末にしていたわけではなく「お墓」には愛する家族、隣人を思う優しい思いがこもっていることが分かります。 |